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思い出の香り

今年も大晦日を迎えました.どんな一年をお過ごしになりましたか?

 

朝早くに換気のために窓を開けると,猫たちが飛んできて冷たい空気を夢中でクンクンします(1,2分で奥に引っ込んでしまいますが).寒いとドアも閉めっぱなしになり,家の中にはいろんな匂いが立ち込めているのでしょうね.新鮮な空気を吸って,体の隅々までスッキリするのは,猫も私も同じです!とくに冬の冷たい空気は,3年も帰省できていない私には特別な気持ちにさせられます.

 

雪国育ちの私は,子供の頃は一日中雪遊びをしていました.母がアルミホイルで包んだりんご(芯をくり抜いてバター,さとう,シナモンを詰め込んだ)をストーブの縁に置いたのを確認してから遊びに出かけます.帰る頃には家中が焼きリンゴの香りに包まれ,とーっても美味しい焼きリンゴができていた思い出があります.夜には同じストーブの上にホタテが並び,醤油とバターのこんがりした香りと熱燗の香りが入り混じって...当時は子供だったし飽き飽きしていましたが,今となっては贅沢な香りだったんだなあと懐かしくなります.思い出の中の香りはずっと記憶の中にとどまります.土の匂い,草の匂い,海の匂い,飼っていた犬の匂い・・皆さんはどんな思い出の香りがありますか?

 

私たちが感じる香りから引き出される様々な思い出は,嗅覚のしくみなどに関連しますが,そのお話はまたの機会に.

 

また来年も,みなさんとご家族の動物たち,お外の動物たちにとって幸せな一年になりますように.