協会について

日本アニマルアロマセラピー協会は,2005年に,田邉興記顧問と田邉和子顧問により,動物の健康と福祉を願い,各動物に安全なアロマセラピーを広く普及することを目的に設立されました.

 

当協会では,資格講座を開催するほか,大学との共同研究や学術誌への発表,招待公演を行なってきました.

 

資格講座の参加者のなかには,すでにアロマセラピストとして活躍されていても,改めて学術的根拠に基づいた内容に触れ驚かれる方も多くいらっしゃいます.

 

昨今のコロナ禍で,協会の活動が制限されてきましたが,現在,新しい情報を更新し発信していくためテキストの改正にも取り組み,講座も再開しました.

 


スタッフ紹介

甲能純子 日本アニマルアロマセラピー協会会長 歯科医師・歯学博士

 

現在:東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学 客員共同研究員

   日本サイエンティフィックアロマセラピー協会理事 

   

 略歴:北海道大学大学院歯学研究科修了後,米国スミソニアン自然史博物館古生物研究部客員研究員,北海道大学獣医学部(旧)野生動物生態学講座客員研究員,国立科学博物館地学研究部生命進化史グループ協力研究員などを経て現在に至る.交通事故による脳挫傷で数年間嗅覚脱失し,その体験から「香り」が心・体に及ぼす影響に興味を持つ.

 

大好きな動物に携わっていくことがライフワーク!キタオットセイに 関する博士研究から鰭脚類に魅せられ,そこから比較歯学や歯の発生学の専門知識を活かし動物の進化に関する研究を続けている.最近では,共同研究により,日本から産出する更新世化石オオカミと絶滅したニホンオオカミについて,放射性炭素年代測定とDNA解析の結果から,その関係性とルーツを明らかにした(Current Biology 32, 1-11, June 6, 2022).引き続き,絶滅した大陸のシベリアオオカミの地理的分散を踏まえ,形態学的変異を検証していく.また,セイウチの心身症,シャチの歯髄炎などのアドバイスを行うなかで,動物達(鳥類も含む)の感情についての研究(認知進化学)にも強く興味を持っている.

 

週に2日ほどはヒトの歯医者さんとなり,患者さんと楽しい時間(ペットの話や人生経験をお聞きし励まされている)を過ごしている.・・でも,おしゃべりしていると歯の治療が進まない・・.

 

専門は,比較解剖・組織発生学.セミナーでは,薬物の代謝も担当する.

 

横内えり 広報・PR

出版社を経て外資広告代理店マッキャンエリクソンに入社。
テレビ・雑誌・新聞・ラジオ・Webを媒体とした広告制作にコピーライターとして従事。
主に女性のライフステージと伴走する生活アイテム、スキンケアやメイク、飲料、嗜好品などを担当し、ターゲットのインサイトリサーチをベースにした広告コミュニケーションによって、人・物・事が動くきっかけ作りを追求。

ペットフードのCM制作を担当したことをきっかけに犬や猫といった家庭内の伴侶動物とのQOLの向上に関して、特に香料を始めとする化学物質への高い情報リテラシーが不可欠という点に意識を向ける。
犬や猫に、時として取り返しのつかない健康被害をもたらす可能性もはらむ、暮らしの中の香り。
日本の素晴らしい香り文化、アロマセラピーの魅力を否定せず、家族である伴侶動物と最後まで健康的で幸せな生活を全うするため必要な知識を、わかりやすく楽しく発信していきます。

田邉興記 日本アニマルアロマセラピー協会 顧問

 

元上野動物園/多摩動物園 動物病院長   

日本初のパンダ担当獣医,コアラ担当獣医などを歴任.(2011,2/22. 朝日夕刊).          

 

動物の健康と福祉を願い,各動物に安全なアロマセラピー を広く普及することを目的に日本アニマルアロマセラピー 協会を設立.

 

セミナーではディテクターとしてセミナー全体の進行・管理を担当するとともに,受講生の質問や疑問に対応している.セミナーの合間にめずらしい動物の特別講義が開かれる場合もある.

 

 

田邉和子 日本アニマルアロマセラピー協会  顧問

 

元東京大学医学部呼吸器内科第五研究室研究助手

元国際医療センター呼吸器疾患研究部研究補助員

英国AROMAMEDICAL : Martin Watt主催Advanced Clinical Aromatherapy Course卒業,2008年6月資格取得.

医学/獣医学翻訳家

訳書 : エキゾチックペットの医学,爬虫類マニュアルなど多数

監訳 : アロマセラピーサイエンス

猫から飼い主への手紙 : 著

 

動物の健康と福祉を願い,田邊興記とともに日本アニマルアロマセラピー 協会設立.

セミナーではアニマルアロマセラピー の知識と実技を担当.

 

各国のの研究者との交流が深く,最新のアニマルアロマセラピー の情報を提供している.メディカルハーブの専門家であり,正しい人のアロマ教育に情熱を傾ける英国のトップアロマセラピスト,Martin Watt氏に師事.アロマに携わる方々に必須不可欠な情報を提供する.

 

 


共同研究

2009年6月,American Journal of Veterinary Researchにおいて鳥取大学との共同研究で行った犬におけるラベンダー精油の研究結果が採択/出版されました.
(2009,Vol.70, No.6, pp 764-769)

論文タイトル:

"Evaluation of the effect of topical application of lavender oil on autonomic nerve activity in dogs"

 

猫に対するアロマのリスクを獣医畜 産新報JVMにて,8回シリーズで発表いたしました.(JVM Vol.62  No.4 〜No.11, 2009)

 

2010年,北里大学にてラベンダー精油を用いた犬のストレス研究で,唾液中アミラーゼ測定実験に協力させていただきました.

 

2011年,京都大学および近畿大学と共同でMaria Lis-Balchin著Aromatherapy Scienceを翻訳/監訳いたしました.(アロマセラピーサイエンス;フレグランスジャーナル社出版ISBN978-89479-200-5)

 

2012年,近畿大学農学部のハイドロゾルの研究に関し,動物臨床実験面でご協力をさせていただいております.

 

2013年12月2日,フレグラン スジャーナル社アロマトピアセミナーにて「動物のアロマセラピー」の 講演をさせていただきました.ご参加いただきましたアロマ関係者の皆様に心より御礼を申し上げます.2014年5月25日発行,アロマトピア124号に 「ペットにおけるハイドロゾルの有用性」を寄稿させていただきました.

 

2014年7月,近畿大学農学部との共同研究論文が,獣医療の学術誌「獣医畜産新報」に採択され7月号,JVM vol.67. No.7.p527資料にて,「アロマセラピーを施した犬の3症例」として掲載されました.

 

”ペットのアロマセラピーにおける禁忌について”と題する記事をフレグランスジャーナル社 aromatopia 133号(2015年11月25日発刊)にて執筆させていただきました.

 

2017年12月,近畿大学農学部における大学院生の卒論ハイドロゾル研究に,動物臨床面でのご協力をさせていただきました.